中古マンションを購入するなら、可能な限り費用を抑えたい考えている方も多いのはないでしょうか。不動産購入は物件価格だけではなく、諸費用がかかります。中でも最も多くの割合を占めるのが「仲介手数料」です。

本記事では仲介手数料を無料や半額で購入する方法や、注意点について解説します。中古マンションをお得に購入する方法がわかり、購入に向けて具体的な一歩を踏み出せるでしょう。

中古マンションの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

中古マンションを仲介手数料無料・半額で購入する方法

中古マンションを仲介手数料無料・半額で購入するには、いくつかの条件を満たさなければなりません。まずは、仲介手数料が半額になる条件3つと無料になる条件2つの理解を深めていきましょう。

仲介手数料が半額になる条件3つ

仲介手数料が半額になる条件は3つです。

  • 不動産会社が仲介手数料の割引で差別化を図っている
  • 業務におけるコストを削減している
  • 不動産会社への交渉が成立する

不動産会社が仲介手数料の割引で差別化を図っている

1つ目の条件は、不動産会社が仲介手数料の割引で差別化を図っていることです。

国土交通省の発表に(※)よると、令和2年3月末現在における全国の宅建業者数は125,638社となっており、その数はコンビニの2倍以上になりました。

(※)報道発表資料:宅地建物取引業者数 6年連続で増加&~令和元年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について~ - 国土交通省

不動産会社はその中で競争しなければならず、他社との差別化の手段として仲介手数料の割引を全面に押し出している不動産会社もあります。仲介手数料の割引で差別化を図っている不動産会社に依頼することで、お得にマンションを購入できる可能性が高まります。

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業務におけるコストを削減している

2つ目の条件は業務におけるコストを削減していることです。

不動産会社は販促活動やお客様の案内、契約・引き渡しといった様々な業務を行わなければなりません。業務の中でかかる費用も多いため、その分仲介手数料も高額になっています。

しかし、近年ではインターネットでの販売や集客が一般的になったため、工夫次第で費用を大幅に削減できます。チラシや新聞折り込み広告への掲載を控え、インターネット上でのみ販売を行う会社であればその分の費用を削減できるでしょう。

業務を効率化し、コストを削減している会社であれば、その分を仲介手数料に反映することも可能です。

不動産会社への交渉が成立する

3つ目の条件は不動産会社への交渉が成立することです。

仲介手数料の割引を謳っている会社ではなくとも、交渉することで値引きは可能です。詳しくは後述しますが、仲介手数料は上限額が設定されているため、上限額さえ超えなければ不動産会社で自由に価格調整を行えます。

非常識な交渉にならないように注意しなければなりませんが、購入価格を抑えたいと考えている方は一度交渉してみてもいいでしょう。

仲介手数料が無料になる条件2つ

仲介手数料が無料になる条件は2つです。

  • 売主から仲介手数料の上限額を受け取っている
  • 不動産会社の自社物件を紹介してもらう

それぞれについて解説します。

売主から仲介手数料の上限額を受け取っている

売主から仲介手数料の上限額(※正規手数料とも呼ぶ)を受け取っている場合、買主側の仲介手数料を無料にしてくれることがあります。

仲介手数料は売主・買主の双方から受領できる仕組みですが、売主から上限額として定められている正規手数料を受け取ることで、不動産会社として損失になることはありません。

買主から受け取る分の仲介手数料が減ってしまうことにはなりますが、物件が売れない方が不動産会社としてはリスクが高いです。

不動産会社の自社物件を紹介してもらう

不動産会社の自社物件を購入する場合には、仲介手数料が無料になります。

仲介手数料はあくまでも売主と買主の仲介をした際に発生する費用です。不動産会社の自社物件の場合は、売主が不動産会社となるため、売主と買主の直接契約となり、仲介手数料はかかりません。

契約業務などは、売主である不動産会社が手続きを進めてくれますが、第三者の立場である仲介がいないため、取引内容には注意が必要です。

しかし、どのような会社が自社物件を持っているか分からないという方も多いでしょう。不動産会社は分譲会社のように自社物件の販売をメインにしている会社もあれば、仲介会社の一事業として不動産を購入し、リノベーションした後に再度販売に出すこともあります。

仲介手数料無料や、リノベーション済み物件に興味がある方は、依頼する不動産会社に自社物件を販売していないかを確認してみましょう。

気になる物件が仲介手数料無料になるかこちらから相談できます

なぜ仲介手数料を無料や半額にできるの?

ここからは仲介手数料を無料や半額にできるカラクリの理解を深めるために、仲介手数料の基礎知識、仲介手数料無料や半額にしたら不動産会社の儲けはどうなるのか、仲介手数料を割引できないケースについてを
それぞれ解説します。

仲介手数料の基礎知識

多くの不動産会社では、仲介手数料を以下の計算式で設定しています。

  • 売買価格×3%+6万円+消費税

3,000万円の不動産であれば「3,000万円×3%+6万円」で96万円の仲介手数料がかかります。さらに消費税を加え1,056,000円となります。しかし注意しなければならないのは、この計算式はあくまでも仲介手数料の上限であることです。

仲介手数料は宅建業法(※)において、「国土交通大臣が定めた額を超えて受け取ってはならない」と上限が設定されていますが、下限は設定されていません。つまり、上限を超えさえしなければ、仲介手数料はいくらに設定してもいいのです。

(報酬)
第四十六条 宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。
2 宅地建物取引業者は、前項の額をこえて報酬を受けてはならない。
3 国土交通大臣は、第一項の報酬の額を定めたときは、これを告示しなければならない。
4 宅地建物取引業者は、その事務所ごとに、公衆の見やすい場所に、第一項の規定により国土交通大臣が定めた報酬の額を掲示しなければならない。

(※)引用元:宅地建物取引業法 | e-Gov法令検索

仲介手数料は契約者から受け取れるため、売主から売却を依頼された不動産会社が自社で買主を見つけた場合には売主・買主の双方から受け取れます。

仲介手数料については以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

仲介手数料無料や半額にしたら不動産会社の儲けはどうなる?!

仲介手数料を無料や半額にしたら、当然ながら不動産会社の利益が少なくなります。

最初から仲介手数料の割引で差別化を図っている不動産会社であれば問題ありませんが、それ以外の不動産会社であれば、仲介手数料の割引をしたくないのが本音でしょう。

不動産の営業担当者は歩合制の給与形態であることが多く、仲介手数料の割引は自身の収入に直結します。そのため、理不尽な価格交渉などは、不動産会社や営業担当者のモチベーションを下げたり、サービスの低下に繋がったりするデメリットもあります。

購入費用を抑えられることは買主としては嬉しいことですが、デメリットも踏まえたうえで検討しましょう。なお、不動産会社の自社物件は仲介手数料を無料にしても利益は減りません。不動産会社の自社物件は、そもそも仲介手数料がかからない分、各種手続きを行うための手数料は物件価格に含まれていると考えましょう。

仲介手数料無料の注意点については以下の記事で詳しく解説しています。

仲介手数料を割引できないケースもある

取引に関わる不動産会社の数によっては、仲介手数料を割引できないケースがあります。

例えば売主から不動産の売却を依頼されたA社と、別の不動産会社のB社がいたとしましょう。A社は物件の売却を開始した後に、レインズという不動産会社しか閲覧できない不動産情報サイトに物件情報を登録しなければなりません。

そして、B社はA社が掲載した物件情報を、自社の顧客へ紹介し契約になったとします。その際、売主はあくまでもA社の顧客であるため、B社は買主からしか仲介手数料を受け取れません。B社は買主の仲介手数料しか利益を得られる部分がない状態なので、仲介手数料の割引をするのは難しいでしょう。

このように1つの契約に複数の不動産会社が関わる場合には、仲介手数料の割引は難しいです。

おわりに:仲介手数料無料や半額のメリット・デメリットを踏まえて判断しよう

本記事では仲介手数料を無料や半額で購入する方法や、注意点について解説しました。

仲介手数料は取引に関わる不動産会社の数や、売主から受け取れる金額によって割引できるかどうかが変わってきます。

買主としては仲介手数料を抑えられることは嬉しいことですが、不動産会社や営業担当者のモチベーション・サービスの低下にも繋がりかねません。不利益を被らないためにも、仲介手数料無料や半額にするメリット・デメリットを比較検討したうえで判断しましょう。

この記事を監修した人

スターフォレスト代表取締役増田浩次(ますだこうじ)

埼玉県出身。親族の大半が不動産業界を営んでいたことから、自身も不動産業界へ入って30年近くが経ちます。モットーは、お客さまに喜んでいただけるような的確な提案をすること。お客さまには物件の良いところも悪いところもすべてお話しています。
宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、損保募集人資格を所持しておりますので、住宅ローンや資金計画のご相談・アドバイスもお任せください。
スターフォレスト公式HP:https://star-forest.biz/

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