中古マンションを仲介手数料無料や半額で購入する方法と仕組みを4STEPで解説

マイホームを購入する際には様々な諸費用がかかりますが、不動産会社によって大きく差があり、中には半額や無料が謳われているのが、仲介手数料です。

不動産会社が仲介業務を行う際、その主な収益となるのが仲介手数料です。購入する側にとっては少しでも安くしたい諸費用のひとつですね。
実は、仲介手数料を無料や半額で購入する方法が3つあります。

  • 仲介手数料無料や半額物件を取り扱っている業者を探すこと。
  • 値引き交渉で仲介手数料を値切ること。
  • 不動産会社が自社で所有している物件を紹介してもらうこと。

でも、無料や半額にしたら不動産会社の収益はどうなるの?と思うかもしれませんが、心配無用です。これには2つのカラクリがあります。購入時の注意点などもあわせて詳しく解説していきましょう。

STEP1 中古マンションを仲介手数料無料や半額で購入する方法

「あれ?この不動産会社、仲介手数料無料って書いてあるぞ!」
「ほんとに?仲介手数料って物件によっては100万円以上かかるはずよね?」
「そうそう、100万円引きなんて、すごいお得だよね!」
「う~ん……確かにお得だけど、何か裏があるんじゃないの?タダより怖いものは無いもの。」

タダより怖いものは無いと昔はよく言ったものですが、中古マンション購入時の仲介手数料については、もはや過去の常識となっています。

早速、中古マンションを仲介手数料無料や半額で購入する方法をご紹介していきましょう。

仲介手数料無料や半額物件を取り扱っている業者を探す

インターネットの検索などで「中古マンション 仲介手数料無料」などで検索してみると、簡単に仲介手数料を無料や半額とする不動産仲介業者を見つけることができるでしょう。

先述したように、中には悪徳な不動産仲介業者も混じっているので注意は必要ですが、自助努力により仲介手数料を抑えることに成功している不動産仲介業者も多く存在するため、それほど身構える必要はないかと思われますが、インターネット上の評判などを参考にするとよいでしょう。

また、過去に違反があった不動産仲介業者については、「国土交通省ネガティブ情報等検索システム」や市区町村のホームページでも確認することができますので、事前に下調べをしておくとさらに安心です。

値引き交渉で仲介手数料を値切る

たとえ、仲介手数料無料や半額を謳っていなかったとしても、不動産仲介業者に仲介手数料の値引き交渉をすることも可能です。

ただし、不動産仲介業者によっては値引き交渉で心証を悪くする可能性もありますので、その後のサポートやアフターフォローを気持ちよく受けるためにも、強引な値引き交渉は避けましょう。

不動産会社の自社物件を紹介してもらう

売主物件といって、たとえば中古マンションを不動産会社が買い取ってリフォームして売っている物件は、不動産会社の自社物件にあたります。この場合は、仲介手数料が発生しませんので、該当する物件があるかどうか問い合わせてみましょう。

STEP2 【不動産の基本をおさえよう!】 そもそも仲介手数料って何?

そもそも、不動産取引における仲介手数料とはどのようなものなのでしょうか?

仲介手数料の計算方法も含め、不動産取引の基礎を抑えましょう。

不動産取引ならではの「仲介」業務

「仲介」とは、「当事者双方の間に入って取り次いだり、便宜を図って物事をまとめる」という意味があり、「媒介」や「あっせん」とも同類の意味を持つ言葉です。

たとえば、あなたがコンビニエンスストアでお菓子を買う場合にも売買契約が成立していますが、この軽微な契約についてまで、第3者がわざわざ仲介することはないですよね。

しかし不動産取引の場合には、その契約の対象となる不動産に何千万もの価値がありますから、高額な取引を当事者間で行うにはあまりにもリスクが大きく、後の紛争につながりやすいため、第3者の中立的な立場として、不動産仲介業者の仲介が必要とされているわけです。

また、不動産仲介業者が仲介をしない直接取引の場合、契約書の作成や瑕疵担保責任(不動産の欠陥に関する取り決め)、登記手続き、住宅ローン申請など、不動産取引に関わる様々な手続きを自分自身で行わなければならず、非常に手間がかかります。

特に、住宅ローン申請に必要な重要事項説明書の作成については、国家資格である宅地建物取引士の独占業務ですが、不動産仲介業者には宅地建物取引士が必ず在籍しています。

このように、売主と買主をマッチングさせる業務だけではなく、様々な不動産取引のサポートを行うという意味で、不動産仲介業者は重要な役割を果たしており、その対価として仲介手数料を徴収しているのです。

仲介手数料の上限は法律で厳しく制限されている

そんな不動産仲介業者ですが、仲介をした場合の仲介手数料は決して言い値などではなく、消費者保護の観点からも、宅地建物取引業法によってその上限額については厳しく制限されています。

基本的には「売買価格×3%+6万円+消費税」が、仲介手数料の上限額と考えれば良いでしょう。

例えば、3,000万円の物件を購入した場合の仲介手数料は「3,000万円×3%+6万円+消費税」となり、「105.6万円」が徴収できる上限額となります。

(本来は、売買価格によって詳細な計算式がありますが、ここでは割愛いたします。)

STEP3 仲介手数料を無料や半額にできる理由

不動産仲介業者の主な収益は仲介手数料ですが、そんな自らの儲けを無料や半額としている不動産仲介業者には、どんなカラクリがあるのでしょうか?

ポイントは売主の存在

仲介手数料を無料や半額にできる最大のポイントは、売買契約には買主だけではなく売主が存在しており、両者からそれぞれ仲介手数料の上限額まで徴収することが許されていることにあります。

つまり、買主であるあなたへの仲介手数料を無料にしたところで、売主から仲介手数料を100%取ることができれば、不動産仲介業者は収益が無くなるわけではないのです。

もちろん、売主だけはなく買主から仲介手数料を徴収しても問題はありませんし、両者から仲介手数料を徴収したほうが収益は2倍になるわけですから、不動産仲介業者にとってはお得です。

そのため、特に大手不動産会社など、ルールに則り、売主からも買主からも仲介手数料を徴収している不動産仲介業者が未だに多いといえます。

仲介手数料を無料や半額とすることで収益が半減する埋め合わせとして、人件費や広告費などの経費をカットしたり、件数を多く契約できるような営業努力をしたりと、その裏側には不動産仲介業者の並々ならぬ自助努力があることも、ご認識いただければと思います。

不動産分譲業者の自社物件であるというケースも

実は、不動産仲介業者だと思っていたら、不動産分譲業者であり、自らが保有している物件を販売しているというケースもあります。この場合、不動産分譲業者が売主となって直接取引するわけですから、仲介手数料はかかりません。

もちろん、この場合にも不動産仲介業者同様に、諸々の手続きなどを行ってくれることがほとんどですが、その手数料については元々物件価格に含まれていると考えればよいでしょう。

ただしこの場合、第3者の中立的な立場であるはずの仲介業者が不在になりますので、それぞれの取引内容については、注意が必要です。

また、不動産仲介業者の関連会社が保有する不動産を売買することで、仲介手数料が無料になるケースなどもあります。

STEP4 仲介手数料を無料や半額にできないケースと注意点

実は、取引に関わる仲介業者の数によって、仲介手数料が無料や半額にできないケースも存在します。

また、仲介手数料が無料や半額であった場合に注意すべきポイントについても、あわせてご説明していきます。

仲介手数料が無料や半額にできるかどうかについては仲介業者の数による

例えば、中古マンションを売りたいという売主が不動産仲介業者Aにその仲介を依頼をしたとします。

その場合、不動産仲介業者Aは自ら買主を探すと同時に、不動産業者専用のデータベース(レインズ)に登録をすることで、別の不動産仲介業者からも買主を募ることになります。

そして、別の不動産仲介業者Bがデータベース上でこの物件を知り、買主を見つけたとします。

この際、無事に売買契約が成立すれば、売主は不動産仲介業者Aに仲介手数料を払い、買主は不動産仲介業者Bに仲介手数料を払うことになります。

このように、買主と売主が依頼した不動産仲介業者が異なる場合には、どちらか一方からしか仲介手数料を徴収することができませんので、もし仲介手数料を無料にすれば儲けが一切なくなってしまうために、無料とすることはできないのです。

もちろん、不動産仲介業者Aは自らも買主を探しますから、ここで買主を見つけることができた場合には、売主と買主の双方から仲介手数料をもらえる状態となり、買主の仲介手数料を無料や半額に減額することができるようになるのです。

仲介手数料の交渉にチャレンジしてみたい方は、有利に交渉が運ぶ5つの条件・シチュエーションを事前に確認しておきましょう!こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

仲介手数料が無料や半額の場合の注意点

昨今、仲介手数料を無料や半額とする不動産仲介業者が多くなってきたことは確かなのですが、残念ながらそんな不動産仲介業者の一部には悪徳な業者が混じっていることも確かです。

たとえば、仲介手数料とは別の名目で手数料を上乗せしている場合や、契約後のアフターサービスがいい加減な場合です。

特にアフターサービスについては表面上では気付きにくいですから、インターネット上から不動産会社の評判などをあらかじめ確認し、情報収集をしておくほうがよいでしょう。

おわりに:今や仲介手数料無料や半額は当たり前の時代

今や仲介手数料を無料や半額とする不動産仲介業者は多く存在していることは、実はそれでも経営が成り立っているという裏返しでもあります。

仲介手数料が無料や半額だからといって怪しむことはなく、むしろ、マイホーム購入のために必要となる様々な諸費用の中でも節約ができる費用であるという認識を、まずはお持ちいただければと思います。

この記事を監修した人

宅地建物取引士小林弘卓

長野県軽井沢生まれ、群馬県高崎市育ち。教員免許を取得したのち、教育関係の仕事に従事も、現場にて母子家庭や貧困家庭を目の当たりにし、何か役に立つことはできないかと決起。ファイナンシャルプランナー2級およびAFP、宅地建物主任者の資格を取得後、家計のやりくりから投資運用などお金のアドバイスだけではなく、様々なお悩み事を第3者の視点でアドバイスすることを目的とした「トータルアドバイズ」代表として活動。九星気学鑑定士としての人生相談も好評を得ている。

個人ブログ:https://ameblo.jp/total-advise-company/

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