中古マンションの購入費用はいくらかかる?毎月の返済額はいくらぐらい?

中古マンションを購入しようと考えた時、その費用はどのくらいかかるものなのでしょうか。もちろん、物件の立地や築年数など、物件価格は様々ですが、過去の中古マンション平均価格を参考にすることで、大まかな費用については確認することが可能です。

なお、中古マンション購入における具体的な費用のポイントとしては、

  • 首都圏における2019年の中古マンション平均価格は3,709万円、近畿圏は2,330万円、中部圏は1,938万円
  • 借入金額をフルローンの4,000万円とした場合の毎月の返済額は、101,800円~118,800円程度であり、管理費や修繕費が別途必要
  • 4,000万円の中古マンションを購入する際に、自己資金として必要な金額は最大で約500万円だが、不動産会社に相談すれば少額でも可能

この記事では、マイホームとして建売住宅を購入する際の注意点について、詳しく説明します。

中古マンションの購入費用の平均額

「中古マンションの価格ってずっと上がり続けるんだってよ!」
「そうなんだ…東京オリンピックの影響があるかもね。株価もずっと上がり続けてるし。」
「でもさ、住宅ローン減税もあるんだし、子供たちのことを考えたら、そろそろマイホームも考えなきゃだよね。」
「そうね。でも、毎月いくらぐらい返済が必要なのかな?今の収入でやっていけるかな?」
「たしかに。自己資金もある程度は必要だろうし…」

マンションの価格は株価と比例すると言われており、アベノミクスがはじまった2013年以降、マンションの価格相場は右肩上がりで上昇してきました。東京都のマンションの場合、その上昇額はなんと40%といわれているほどです。

ここでは、不動産専門のデータ会社である東京カンテイが公表している、「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(19年・年間版)」を参考に、中古マンションの購入費用の平均額を考察していきます。

首都圏、近畿圏、中部圏共に、2019年まで緩やかに価格上昇

首都圏における2019年の中古マンション平均価格は3,709万円であり、神奈川県や埼玉県では前年比より横ばいとなりましたが、東京都と千葉県で上昇した結果、前年比より71万円の上昇となっています。2013年の平均価格が2,791万円ですから、6年間で1,000万円値上がりしたことになりますが、コロナ禍の影響がどの程度及ぶことになるかについては、注意が必要でしょう。

続いて、近畿圏における2019年の中古マンション平均価格は2,330万円であり、2013年の1,807万円より約500万円の上昇、中部圏における2019年の中古マンション平均価格は1,938万円であり、2013年の1,482万円より約500万円の上昇と、値幅は首都圏には及ばないものの、上昇率は首都圏に近いといえるでしょう。

中古マンションにかかる諸費用を加算して購入費用の平均額を考える

これらの中古マンションの価格相場に、中古マンション購入にかかる諸費用を加えたものが中古マンション購入額の平均額といえますが、中古マンション購入にかかる諸費用については、物件価格の3%~10%程度とされています。

その割合に大きな差がある理由としては、諸費用の大半を占める仲介手数料の有無による影響といえるでしょう。仲介手数料は速算式で不動産価格の3%に6万円を加算したものに消費税を加えたものですから、仲介手数料が無料となるだけで3%の変動があることになります。

さて、首都圏における2019年の中古マンションの平均価格は3,709万円ですから、この価格に3%を加えた価格である3,820万円から、10%を加えた価格である4,080万円が、首都圏でマンションを購入する際の平均的な費用といえるでしょう。

なお、中古マンションの諸費用の詳細については、こちらの記事を参照ください。

中古マンションを購入するには毎月どれくらいの返済額が必要?

中古マンションの平均的な費用が分かったところで、毎月の返済額はいくらぐらい必要なのでしょうか?また、自己資金として必要な資金はいくらぐらいでしょうか?ここでは、先に計算した金額である3,820万円から4,080万円を基準に考えていきましょう。

借入金額をフルローンの4,000万円とした場合

仮に、借入金額をフルローンの4,000万円とした場合、フラット35を利用すると(35年返済の固定金利、元利均等方式での返済、ボーナス時返済増額無し)、2020年12月現在の最頻金利(最も多く適用されている利率)が1.310%ですから、返済総額は約4,989万円で、毎月の返済額は118,800円程度となります。実際には、この金額に管理費や修繕費が数万円加算されると考えるべきでしょう。

なお、2020年12月現在の最低変動金利は0.380%ですから、もし、この金利が変動しなかった場合には(35年返済の固定金利、元利均等方式での返済、ボーナス時返済増額無し)、返済総額は約4,272万円で、毎月の返済額は101,800円程度となります。

フルローンであっても準備すべき自己資金は?

マイホームをフルローンで購入する場合でも、一定の自己資金が必要です。これは、住宅ローンが融資されるまでに一時的に必要とされる代金ですが、主に申込証拠金、手付金、仲介手数料が挙げられます。

申込証拠金については、不動産会社によって不要とする場合もありますが5万円から10万円程度、手付金に関しては物件価格の5%~10%、仲介手数料については物件価格の約3%のうちの一部が必要です。

つまり、首都圏における2019年の中古マンションの平均価格である3,709万円の物件であれば、最大で「申込手数料10万円+手付金371万円+仲介手数料111万円」となり、約500万円近くの自己資金が一時的に必要となってしまいます。

しかし、手付金に関しては後に物件代金の一部として相殺される性質であることから、支払う金額については相談可能ですし、仲介手数料については無料である不動産会社もありますので、そこまで心配する必要は無いでしょう。自己資金が心もとない場合には、あらかじめ不動産会社に相談するようにしましょう。

中古マンションの購入は計画的にすすめましょう

思い立ったが吉日とは言いますが、マイホーム探しは一生に一度の買い物ですから、後悔しないように計画的に進めるべきです。マイホーム購入までの流れについて、物件探しまでと購入手続きから入居までの2つに分けて、簡単にご説明していきます。

物件探しまでの流れは3STEP

具体的に物件を探そうとした場合に、何から手をつければいいかといえば、まずは家族の希望条件をヒアリングして、優先順位をつけるところから始めるとよいでしょう。自分の部屋が欲しい、南向きが良い、和室が欲しい、書斎が欲しいなどの部屋の条件だけではなく、通学や通勤時間、駅からの所要時間、治安などの周辺環境や、病院や買い物施設などの生活の利便性まで、様々な条件を出した上で優先順位をつけておくことで、家族全員が納得したマイホームに住むことができます。

希望条件のヒアリングに平行して、ライフイベントを確認しておくことも重要です。ライフイベントとは進学や退職など、生活環境が一変する大きなイベントのことですが、ライフイベントを整理しておくことで、引越しをするタイミングを計ることができます。仮に小学生の子供がいる場合、引越しによって転校を余儀なくされる可能性もあったり、大学進学と共に下宿生活となりマイホームで生活をする人数が1人減るなど、あらゆる場面を想定して物件の購入時期を確認することができるのです。

また、ライフイベントと共に、ある程度の資金計画を立てておくことも重要です。特に子供の進学には莫大な費用がかかるため、これらの資金を見越した上で返済可能額を予測しておかないと、いざという時に費用が足りないという可能性も十分にありえるのです。

物件探しのポイントとは?

  1. 家族の希望条件をヒアリングする。
  2. 今後のライフイベントを確認しておく。
  3. 資金計画をたてておく。

なお、マイホーム探しのさらに詳しい流れについては、こちらの記事を参照ください。

購入の申し込みから契約、入居まで

購入した物件が決まったら、いよいよ購入の申し込みとなります。購入の申し込みから入居までの過程では、「物件に関する契約」と「住宅ローンに関する契約」が同時進行で行われることをあらかじめ理解しておきましょう。

購入の申し込みから契約、入居までの簡単な流れ5STEP

  1. 住宅ローンの事前審査
  2. 物件購入の申し込み
  3. 重要事項説明と売買契約
  4. 住宅ローンの本審査
  5. 残金決済と物件の引き渡し

中古マンションの申し込みから契約、引き渡しまでのさらに詳しい流れについては、こちらの記事を参照ください。

おわりに:中古マンションの価格は上がり続けているが、買い時はライフイベントにあわせて

2020年のコロナ禍によって、マンション価格にも大きな影響を与える可能性はありますが、マイホーム探しに価格の相場を気にしすぎてはいけません。中古マンションの価格が下がった時には株価も下がり、景気が悪くなっていけば収入が減る可能性もあるからです。

重要なのはライフイベントを配慮した資金計画です。毎月どれくらい返済することができるかを確認した上で、中古マンションの購入を検討しましょう。

この記事を監修した人

宅地建物取引士小林弘卓

長野県軽井沢生まれ、群馬県高崎市育ち。教員免許を取得したのち、教育関係の仕事に従事も、現場にて母子家庭や貧困家庭を目の当たりにし、何か役に立つことはできないかと決起。ファイナンシャルプランナー2級およびAFP、宅地建物主任者の資格を取得後、家計のやりくりから投資運用などお金のアドバイスだけではなく、様々なお悩み事を第3者の視点でアドバイスすることを目的とした「トータルアドバイズ」代表として活動。九星気学鑑定士としての人生相談も好評を得ている。

個人ブログ:https://ameblo.jp/total-advise-company/

関連記事